信州・NAGAWA 

奈川のこと

写真フレーム/奈川

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信州・奈川はこんなところ

標高1200m、寒暖差の大きな気候と肥沃な大地

奈川は信州(長野県)松本市の西に位置して、岐阜県の飛騨高山地方と接している地域です。古くから街道の整備とともに交通の要所として発展してきました。中でも「鎌倉街道」「野麦街道」が主要道として交わる場所にあって、街道沿いの村として人々の交流や物流ににぎわいをみせました。野麦街道は明治時代に入っても、製糸産業を支えた飛騨の工女たちの交通路としてにぎわい、山越えに備えての宿場としてもその役割を果たしていました。そのため旅人に対する"おもてなし文化"が根付いており、地域で栽培された農産物は住民自らが食すだけでなく、様々に元気を回復する料理にして旅人に提供してきた歴史があります。
 
その中でも、そば(蕎麦)は気候と風土がその生育に最適な土地であったために、古くから在来そばが栽培され、今でも栽培と共にそば打ちや、山菜・野菜が豊富に入った「とうじそば」が郷土料理として受け継がれています。気候風土に合った農産物は、他にも「えごま」をはじめとして「きび」や「花豆」などのさまざなま穀物、長野県の"信州の伝統野菜"にも指定されている「保平かぶ(ほだいらかぶ)」、夏や秋には様々な野菜、山菜、きのこが収穫できるため、季節を感じる食卓が彩られます。
 
詳しくは、ふるさと奈川のWebサイト『奈川徹底ガイド』をご覧ください。

そばの花
季節の野菜
奈川の生産者

奈川の農業のこと

田舎の小さな農家が作物を育てています。

奈川はそばの名産地

そば処信州の中でも、奈川はそばの名産地として知られています。地域内の小高い場所に小さな畑が点在することが、在来そばの種を守ることにも繋がっています。降水量が少ない夏場でも、山間部特有の朝方の霧が、適度に水分を作物に与えることなど、この奇跡的な好条件が重なって、美味しいそばを作り出しています。そばの栽培や在来種の保存は、小さな農家・生産者によって支えられています。

素朴に畑仕事をする人々

奈川も全国的に見て例外ではなく、少子高齢化が進んでいます。畑を耕す担い手は今も高齢者がほとんどです。しかし奈川では、身の丈にあった小さな農業を営んでいる人がほとんどで、そのことが田舎らしいのどかな風景をつくり、誠実な人柄が自然とコラボレーションすることで、美味しい作物や食材が育っています。特に女性のたくましさがその柱となって地域を支えています。

奈川のソバ畑
奈川の風景_農家さん

冬は厳しい地域ですが、標高1100m〜1400mの高地は夏は涼しく、高原特有の様々な農作物が育ちます。畑は高台にあるため登り降りは足腰にこたえますが、奈川には元気なお年寄りがたくさんいます。

奈川の生産者さん
奈川の名産品_保平かぶ

保平かぶは「信州の伝統野菜」に認定されている奈川の特産物です。かぶの表面は鮮やかな紅色で中身は白く、肉質が柔らかくて、辛みが少なく甘みが強いのが特徴の美味しい食材ですが、生産量が少ないこともあって生の状態で市場に出回ることはほとんどありません。

奈川の歳時記

農業と文化が一体となって、自然を敬う心を今も大切にしています。

奈川のまつり/文化行事

自然から感じ取る文化、素朴で人を優しくするもてなしの精神。それらが伝統行事の中にも受け継がれています。
野麦峠まつり
野麦峠まつりの一コマ
奈川のお祭り
奈川の獅子舞
奈川そば奉納
奈川のお祭り

奈川地区では毎年、5月/子安諏訪神社祭礼、野麦峠まつり、9月/天宮大明神祭(奈川獅子舞)、10月/奈川の新そば奉納とそばまつりなど、農業と歴史文化にちなんだ行事がおこなわれます。
詳しくは、ふるさと奈川のWebサイト『奈川徹底ガイド』などをご覧ください。

農業体験と地域農業のこれから

奈川の風景_クラインガルテン

農業や移住に関心がある方へ。

奈川では農業体験をしたい方を積極的に受け入れています。素晴らしい景色の中で農業を体験ができる滞在型市民農園「クラインガルテン」が奈川に3箇所あります。奈川で古くから栽培されているそばの品種奈川在来もオーナー制で栽培に参加することもできます。
入山クラインガルテン(7棟)
大原クラインガルテン(35棟)
神谷クラインガルテン(18棟)
滞在型市民農園について詳しくは、ながわ楽農倶楽部まで
移住についてのご相談は、松本市政策部「まつもと暮らし応援課」まで

動物との共存_電気柵

山里を大切に守りながら自然と共存すること。

自然環境が良いということは、言い換えると野生動物も多いということです。何も対策をしないでいると、イノシシ、サルなどが畑や住宅地域にやってきて、農作物を食べ尽くしてしまいます。農家は最低限の電気柵などの設備によって畑を守っていますが、地域としての根本的な解決策は見出せないまま、動物と人が共存することについては、今も昔もこれからも課題の一つです。

奈川のソバ畑風景

 
写真は奈川地域のソバ畑です。寒暖差の大きな高地にあって山に囲まれた地形は、風味があって美味しい在来そばを育てることに最適な環境となっています。奈川の空気(霧)までもが、そばを育てているのです。

詳しくは『奈川そば語り』のページ、ふるさと奈川のWebサイト『奈川徹底ガイド』をご覧ください。